ネパールNGOスタッフ学校設立に向けて

2010年5月19日水曜日

カトマンズ市のゴミ処理問題2






本日はカトマンズ市職員と学校関係者を含め、ゴミ処理問題の会議をした。カトマンズ市のゴミリサイクル状況には興味があったので、市の担当職員に時間をとってもらい、1日に出されるゴミの量とその内訳、リサイクルの状況と問題点を事前に調査しておいた。
ビニール袋等はプラスティックの配水管等に、プラスティックボトル等も強度等に問題があるものの再利用していた。ガラス瓶等も同様に再利用し、レンガ等の建築廃材は道路や土地の埋め立てに使っているということだった。生ゴミ等の堆肥化も未熟ながら行われており、ゴミ処理場横の庭園は多くの木々ときれいな花が咲き乱れていた。
正直、カトマンズのゴミリサイクルレベルには驚いたが、それでも再利用率は30%とのことだった。
街中で気になったのはレンガやコンクリートの建築廃材放置量の多さ。建物の耐久性に問題があるように思った。公園等にゴミ箱等がないのも問題だ。河原や空き地や路地裏等、掃除する人がいないとことがゴミだらけになる。

担当者の話では、まず予算が足りないこと。そして、西ドイツから寄付されたコンポスト用の大型機械もメンテナンスが出来ずに数年で使えなくなったこと。建設された焼却場も街中にあったために、住民からの排煙に対する苦情が多く、閉鎖されてしまったという話だった。

やはり途上国の都市問題は一筋縄では片付かない。会議では事前に資料が配布されておらず、市の責任者による現状説明のみで、重要な決定は何一つ決まらなかった。
会議が終わるとすぐに議事録を作り関係者に配布する。議事録には話の経過は書かず、結論のみを書く。必要な資料は事前に配布し会議前に目を通す。責任者はスケジュール表や予算表、活動内容の要点をまとめておく。会議の時間は守る。等、日本では当たり前のことが全く出来ていない。頭痛~~