ネパールNGOスタッフ学校設立に向けて

2011年10月30日日曜日

ネパールの親戚付き合い


ネパールではダサインに続きティハールと言う大きな祭日がありました。日本に住んでいる姉にネパールの親戚関係について教えて欲しいというメールがあり、その休みを使って等親図の作成にチャレンジしてみたのですが・・・。

奥さんの本当のお母さんは彼女が10歳の時に亡くなっていて、お父さんは再婚しています。お父さんの兄弟は4人、今のお母さんの兄弟は6人。それでもって本当のお母さんのお父さんは奥さんが二人いたようで(実の姉妹)、義母のお姉さんの子供が6人、義母の子供が5人・・・。
おまけにネパールでは目上の人は名前で呼ばずに間柄で呼ぶと言う事(ディディ:姉や年上の従姉妹、ビナジュー:ディディの夫)。その上近ごろは英語(ダディー、アンクル)で呼んでいることも結構あり・・・。従兄弟や甥・姪の数は?呼び方は?愛称は?本当の名前は?・・・。もう目茶苦茶(*^_^*)
奥さんも全員の顔と名前は覚えていません。写真も手元に無い人の方が多いです。実家でアルバムも見せてもらいましたが・・・。冗談みたいですが本当の話です。

なんとなく覚えているで仲良くやっていけるのがネパール人。そして、数多い親戚の中でもやはり特別に親しい人はいます。決して豊かとは言えないネパールの生活で、自分の生活を切り詰めてまで奥さんのことをかわいがってくれた人・助けてくれた人。ネパールでは家族や親戚の付き合いをとても大切にします。僕はそんな奥さんのことを大切に思ってはいるのですが・・・。

ネパールの親戚付き合いは結構大変です。そして文化の壁はやはり大きい。人間として誠実で思いやりのある人だと敬意を持つことはできるのですが、彼ら・彼女達の話題は日本で育った僕には関心が持てない。食事や健康等身の回りの話を何度も何度も繰り返されると、はっきり言ってとても困る。僕は最近ネパール語の勉強をしていない。その理由は、ネパール語が話せないことを親戚の人達との話の輪に入れない事の言い訳に使っているから・・・。

僕は奥さんのことをとても大切にしている。彼女が大切にし、そして彼女を大切に思ってくれている人達との人間関係を壊したくない。けれども僕たちのプライベートな生活は守りたいし、親戚とは有る程度の距離を置いて付き合いたい。ネパールでどうしてもやり遂げたい事がある僕にとって親戚付き合いはとても時間と神経を使う問題なのである。これから先の人生をネパールで過ごしていく上で僕はわがままなのだろうか?