ネパールNGOスタッフ学校設立に向けて

2011年7月2日土曜日

ネパールの日本語学校

奥さんが教えている日本語学校での仕事にもようやく慣れてきた。日本語教師の資格や経験があるわけではないが、日本のように細かい規定があるわけではない。奥さんや他の先生たちの授業を参考にし、授業の予習と準備をしっかりするようにした。

生徒たちは二十歳前後で初級者レベルの人達が多い。僕はネパール語が話せないので中級者レベルのクラスを受け持つことになった。ネパールの日本語学校は初級の日本語検定を取って日本に留学したいと思っている生徒が多いため、中級以上の生徒は少ない。特に、最近は日本の景気が悪くなっているため、日本語を勉強する学生の数も減っている。
生徒は昼間働いている人達が多いので、早朝のクラスを選ぶ人が多い。中級クラスは数ヶ月程度しか日本語を勉強した事が無いはずなのに、日本語で進める授業によくついて来ている。ネパール人は日本語を含む外国語会話が得意な人が多い。漢字が苦手な人が多いので読み書きは苦手な人が多いものの、気持ちを日本語で伝えることについては驚くほど堪能な人が多い。ネパールに来て1年以上になるのに未だにネパール語が話せない僕は、ただ感心するばかりだ。


カトマンズは日本語を話せる人達が驚くほど多い。そして日本人に好感を持ってくれている人達も多い。それにはJICAやNGOの活動がネパールの社会で認めらているところが大きい。とは言うもののネパールで日本語を勉強する人の数は減ってきているし、日本語を生かせる仕事を探すことも困難だ。日本に留学し、仕事を見つける事ができる人達も経済的な余裕がある人達が大部分を占めている気がする。これからの日本とネパールの関係は厳しくなっていきそうな気がする。