ネパールNGOスタッフ学校設立に向けて

2010年5月6日木曜日

幼児教育1

早期教育についての賛否はいまだに多い。しかし、幼児期の環境が知能と人格形成に与える多大な影響について異論を挟む人は少ないように思う。正直なところ、僕は早期教育の必要性を訴え、高い教材を売りつける業者に好感を持っていない。幼児期からいくつもの習い事に通わせるのもどうかと思っている。早期教育と幼児教育についての有名な理論は一通り目を通したが、その中で僕自身が効果的だと思った方法について紹介したい。自分なりの解釈も入っているので、興味のある人は本人の書かれた本を読んでいただきたい。

ソニー創業者の一人である井深氏のEDAペアスクールは、人づくりの原点は家庭にあると言っている。幼児は何でも模倣することから、親は子供の前で模範をみせねばならないと言う。約束守る。嘘つかない。思いやりの心を持つ。そういった人間として当たり前のことを子供の前できちんとすることが何よりも幼児教育には必要なものだと言う。僕はこの点を一番重視したい。現代の早期教育では知能教育が重視される傾向があるが、親子の絆を深める人間教育こそがもっとも大切な教育だと思った。

ゴードン博士の提唱する「親業」では親の子供への接し方についてもう少し詳しく書かれています。親子の絆を深め子供に良い影響を与える自立の手助けとして、親がまず子供への接し方を学ぶ。過保護、過干渉ひかえる。子供を一人の人間としてコミュニケーションをしっかりとる。子供が自分の力で問題を解決できるよう導く接し方、能動的聞き方として、繰り返し、言葉の整理、言い換え、気持ちを汲む、自分の気持ちを伝えることが重要だといいます。

井深氏は「三つ子の魂百まで」と言われるように人間としての基礎づくりは、幼稚園からでは遅すぎると言っていますが、幼児への具体的な接し方についてはあまり述べられていません。その点についての詳しい研究は久保田メソッドが良くできているようにかんじます。
 おむつ交換等これからやること目を見て話しかける話しかける。その際、単語だけでなく主語・述語のある文章で語りかける。 ガラガラは幼児の視線・焦点が合うのを確認しながらゆっくり動かす。言葉の話せない幼児とのコミュニケーションは視線と表情、手の動き等、ボディーランゲージです。相手のやりたいことを読み取り、目を見ながらゆっくりと言葉として話しかけ、まねして話し返してきたらやってあげる。こういうプロセスをきちんと辿って行けば、幼児の成長は早いのだろうと感じました。他にも、視覚神経が最も発達する幼児期に、立て抱っこで遠近感や色彩豊かな景色を見せる。ボールを使って、子どもに先を予想する練習をさせる。等、いろいろあるのですが、実際の育児に利用したい場合はきちんと本を買って覚えてください。