ネパールNGOスタッフ学校設立に向けて

2011年5月25日水曜日

新しい生活


ネパールで結婚式をして一月余りが過ぎた。
当初心配したような大きなトラブルは無く、奥さんとは仲良く暮らしている。無論、生活習慣や文化の違いから来る意見の相違は枚挙にいとまがない。けれども結婚をし、生活を共にすることで初めてネパールの文化を実感できるようになったと思う。

ネパール人は信仰心が強い。それぞれの家には神棚があり、朝と夜の食事の前には神様に水と線香をささげ、お祈りをする。街にある店からも、朝は線香の煙が漂ってくる。家の門には神様の絵が飾ってある事が多い。

両親は仏教徒だったが、僕自身は宗教には特に思い入れが無い。よって結婚式や神様のお祈りも、その人が生まれた時から慣れ親しんできた文化だと思い、奥さんの自由にさせている。本当は宗教よりも自分なりの世界観や合理的な生活習慣を身につけて欲しいと思っているが、少なくとも当分の間はそれは望めないだろう。ただ、奥さんは鶏とヤギ以外の肉は食べないので、その辺りの食習慣だけは早く替えて欲しいなーと思っている。(あと、やたらと辛いものが好き。)

ネパール人の食事は朝と午後にカジャといわれる軽食、そして昼前と夕方にダルバートなどの食事を取る。僕達は朝にパンとチャー(紅茶)の軽食、昼前と夕方に日本風とネパール風の混ざった食事、午後はカジャを食べる事が多い。食器や調理器具、生活用品は結婚前に僕が使っていたものを使い続けているので生活は日本式に近い。彼女が日本語を話してくれることもあるので、食事以外の点では日本の生活とそれほど変わっていない。しかし、僕自身は結婚前と比べて・・・?

結婚すると生活のリズムや行動様式が結構変わる。相手の性格によるところも大きいだろう。僕は結婚するまで、家族に対してもこれほど誰かに打ち解けて生活したことは無かったように思う。ただ、二人でいると冗談やじゃれ合いで計画的、生産的な事が進まなくなる。こんなにバカな事ばかり続けていてはダメな人になってしまうと思うのだけれども・・・。