ネパールNGOスタッフ学校設立に向けて

2010年6月23日水曜日

カトマンズ市のゴミ処理問題3

カトマンズ市の職員はやはり仕事に関する責任感を全く持っていない人だった。生ゴミの堆肥化(インバートメント)については充分な研究と実績があるというので現場の見学を申し出たが、多忙を理由に4回約束をすっぽかされた。学生達に指導をする我々が充分な知識と実務経験を持っていなければ話にならない。それなりの資料は作っていたが、実績を確認することは出来ず、信頼する気は毛頭無かった。
仕方が無いのでインターネットで資料を調べ、いくつかの方法を試行することにした。愛媛AI-2と米ぬかによる好気性微生物、そしてEM1号を日本から取り寄せ試してみることにした。
学生に堆肥を作る指導をする際には、学校のクラス単位でまずボカシを作る事から初め、それを各家庭に広める方法が現実的に思えた。こちらでボカシを作った上で私立校の寄宿舎の人達と堆肥を作ってみることにした。
しかし、予算と計画書を既に作っているはずの市の職員からは何の連絡もない。最低限の予算で作れる方法を検討する必要がある。各家庭にコンポスト用のバケツを配る資金など望むべくも無い。米ぬかや籾殻等を大量に入手する先も探さなければならない。正直な話こんな杜撰なプロジェクトをうまく行かせようと言うほうが無理な気がする。
市の職員と最初に仕事をした際、当てにならない味方は敵以上に脅威だと理事長に進言した記憶がある。本当に厄介なことになりそうだ。